言葉の「東漸の法則」

                                             高野圭介

ハナ
食堂で、写真付きのメニューを見て、
指差しながら注文した。

それに、彼女は「ハナ?」(一個?)と、聞くのである。


それが、1つ・・・と分かったとき、
今では余り聞かれないが、

日本で
ハナから分かっていた・・」などと言っていたのを思い出した。

初めから分かっていた」の意味である。
あ、韓国語そのものだった!

東漸の法則
中国語・韓国語・日本語には一つの流れがある。
中華思想の中国発の蕩々とした言葉の大河の流れだ。

何と、天候同様「
東漸の法則」があった。その一例。

囲棋 日本 1の数詞
中国語  囲棋 ウェイチ  (リ)ィーベン イィ
 韓国語  囲棋  ウィギ    イルボン イル
日本語 囲碁   イゴ     ニッポン イチ

注:韓国では韓国本来の訓読み「パドック」が全面的であるが。

日本という呼称の「(リ)ィーベン・イルボン・ニッポン」を
繰り返し、繰り返し読んで下さい。

囲棋 日本 1の数詞

ウェイチ・ウィギ・イゴ
イィ・イル・イチ

この三つとも、
ほとんど同じ発音であることも確認して下さい。

この傾向は多くの言葉に顕著である。



韓国語

中国語



日本語が分かったら、韓国語は半分出来ている
そう言う人が現れた。

「1つ1つの語彙の発音と意味。言葉の配列、文法など、そっくり
そう言う人も居る。

中国語と韓国語を勉強した人は
この二ヶ国語が混ざって仕方がない。困ってしまう
そう言って嘆く人も現れた。